FACTORY+FIVE DAY RAIN EV-008 エヴァンジェル・レコード
解説訳文抜粋
ジャケットは、特種印刷でスキャナでは、実際の美麗にならないため
ジャケット写真は入れませんでした。
抜粋:
昔のこと、1967年の夏のパーティーで、ある若きミュージシャン達はブライアン・
キャロルに「来て僕らの演奏を観てくれないかい?」と言った。サマー・オブ・ラブ
(訳注:1)の夢に溢れるフラワー・パワーと気高きジミ・ヘンドリックスの英国サ
リーからやってきた3人の青年がザ・ファクトリーだ。
さえないクラブからレコーディング契約へのブレイクを目指す無数のグループや
ミュージシャン達が霧に覆われた霞んだ都市から噴き出した。ザ・ファクトリーは幸運
だった。主要な自主レコーディング・スタジオI.B.C.で働くブライアンと彼の友人デー
モン・リヨン・ショーは、彼らの新設プロダクション会社であるHOMEGROWN
MUSICから
レコード・リリースするバンドを捜していた。ふたりは、伝説のジミ・ヘンドリック
ス、ザ・フー、ザ・ローリング・ストーンズ、クリーム、ステイタス・クォーなど多く
の人と仕事をしたレコーディング・エンジニアだった。そして、この才能あるエンジニ
ア達の環境は、知識と才能のある新鮮な若いグループを見出した。ブライアンは、21
歳という若さでありながらもそのバンドを観に行き、17歳というトリオのエネルギッ
シュなそのバンドに感銘を受けたのだった。デビュー・シングルのために時間を十分か
け、ついに“PATH THROUGH THE FOREST”という怪しげなトラックを完成させたのだ。
少年達の演奏、それにイアン・オーツのギター・イントロは、僕らをサイケデリック
な悪夢へと誘う。彼らは、ポール・リバーブの“GONE”のカバー・バージョンをB面に
満足のいくトラックとして完成させ、1週間のうちにCBSよりリリースした。後ろ盾
となるレコード会社の支援がなくては、毎週、リリースされる数百のトラックの中に埋
もれてしまうこの時代の多くの良いレコードのように、マスコミの耳に届くのは不可能
なことだ。しかし、作られるべき音楽はまだたくさんある。新しいシングルを模索して
いる間に彼らは、フェアポート・コンベンションの“MR
LACEY”とファミリーズの
“SECOND GENERATION WOMAN”を録音した。シングル“TRY
A LITTLE SUNSHINE”は、有
能なライターであり、IBC のエンジニアでもあるジョン・パントリイとバンドの
ミィーテイングから生まれた。“TRY A LITTLE
SUNSHINE”の歌詞は、反ドラッグ社会
でバンドに不利になった平和のメッセージ。“RED
CHALK HILL”はそのB面としてMGM
レコードよりリリースされた。そして、“TRY
A LITTLE SUNSHINE”は、時代の印とし
て長年かけて評価された。
そしてもう一度今、“PATH THROUGH THE FOREST”はサイケデリックのクラシックと
して、ドラマーのビル・マックロードとベーシストのジャック・ブランドの奏でる安定
したリズムの狭間にイアン・オーツのギターが僕らをどこか遠くへ誘ってくれるのだ。
また、ジョン・パントリイによって歌われた“RED
CHALK HILL”のデモ・バージョンと
レコード会社の意向に反したブライアンとデーモンがが望んだバージョンも収録してあ
る。ザ・ファクトリーはそれぞれ別の方向へと進み、今日では彼らのキャリアで成功し
ている。