『THE SOUNDGRAPHY』CASIOPEA ライナー・ノーツ抜粋

もし、フュージョンというジャンルが存在しなかったら、ポピュラー・ミュージックの
演奏は、もっとチープではなかったろうかと考えることがしばしばある。日本では
すでに冷め切ってしまい、一部のファンの支持で存在するのみのフュージョン・
ミュージックと思われがちだが実際のレコーディングの現場では、かつてお茶の間
まで浸透したフュージョン・ミュージックのノウハウがアレンジやレコーディング技術
に息づいているのだ。70年代中頃に、プリズムというバンドと、元プリズムの鈴木リカ
と野呂一生等でカシオペアの母体が出来上がっている。また、もともとユーミンのバック
バンドだったバンドがスクエアとして独立し、フュージョン界へ進出。和田アキラ率いる
プリズムが77年に一足早くレコード・デビュー。79年にカシオペアが追ってレコード・
デビュー。この頃の日本は、洋楽のフュージョン・アルバムもたくさんリリースされ、それ
に触発されるようにフュージョン系アーティストも多数登場した。