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 ◆プロ・ライター、また多方面で活躍されている野田誠司氏のコーナー◆
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           〜英国ロック事情〜

先日、意外なところから取材(インタビュー)を受けた。世界三大通信社のひ
とつであるAFP通信社からだった。「フジロック」についてのインタヴュー、
そして翌々日には「英国ロック」についてと立て続けに受けた。「フジロック」
についてのインタヴューは、ジャパンタイムスにも掲載されたのでご覧になっ
た方もいらっしゃるかもしれない。

「英国ロック」についてのインタヴューは、8月1日から1週間ほど英国レコ
ード産業協会と加盟企業およそ30社の来日による日本の音楽産業界との交流。
さらにその期間中に実施された British Music Showcase 関してのものだった。
これは、これまでの中では最大規模のアクションで、英国貿易投資総省と英国
大使館商務部、ブリティッシュ・カウンシル(英国の文化交流機関)も絡んだ
ものだった。

英国はビートルズ以降、外貨獲得手段として英国ロックの全世界への普及を推
進してきたこともあり、こうした政府絡みのプロモーションを地道続けてきた
のだ。しかし、オアシスやブラーのようなビックネームなブリット・ポップ後
継者が存在しない現在、英国ロックの主役はインディーズ・シーンに移ってし
まっている。そこで、政府機関がプロモーションに乗り出したのは有名アーテ
ィストではなく、飛躍する可能性のあるインディーズ・アーティスト達だった。
今回のプロモーションは、数多くの英国マイナー・レーベルの交流団体である
ブリティッシュ・アンダーグラウンド、それにHMVジャパンのサポートのも
とに行われた。

ご存じのように日本の音楽産業は低迷しており、特に洋楽の売れ行きはガタ落
ち状態が続いている。現在、日本のメジャー・レコード会社は確実に収益に繋
がるアーティストのCDでない限りリリースしないため、なかなかシーンが盛
り上がるというキッカケを掴めない。そうした状況化で英国が世界レベルでな
いアーティストを日本に売り込むにはさらに地道な努力を要する。

僕は、この原稿を書くために英国大使館のホームページと英国大使館関連のサ
イト UK NOW それにブリティッシュ・カウンシルのサイトをチェックしてみた。
当然だが British Music Showcase のニュースは、どちらにも掲載されてあっ
た。 UK NOW は日本人へ英国の様々な情報を伝えるサイトとして良くできてい
る。ブリティッシュ・カウンシルのサイトは、音楽(ロック)の最新情報ばか
りでなく最新の英国ロックをストリーミングで聴くことができる。こうした国
家を挙げての努力は大いに評価したい。英国ロックが世界に影響を与え続ける
ことができたは、このように国を挙げてのサポートが地道にあったからこそな
のだ。では音楽産業がビジネスとして世界で3本指に入る日本はどうだろうか?
国の文化としてポピュラー・ミュージックを捉えているだろうか?

UK NOW
http://www.uknow.or.jp/
英国大使館
http://www.uknow.or.jp/be/
ブリティッシュ・カウンシル
http://www.britishcouncil.org/jp/japan.htm

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