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 ◆プロ・ライター、また多方面で活躍されている野田誠司氏のコーナー◆
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       成冨ミヲリ+Assimilate『Oncoming Wind』

プログレ関連のイベントを組んでいるポセイドンの増田さんから「女社長」と
紹介されたのが成冨さん。MUSIC TERMでプログレ関連情報のお世話になってる
方には、KALOのヴォーカルと言った方が分かりやすいか?
でも、このアルバムは、KALOのシンフォニック・アルバムとは全く異なる
前衛的歌ものである。ドラマーに「伊丹哲也とサイドバイサイド」でメジャー
デヴュー後、様々なセッション、スタジオワークを経て今は、前衛ドラマーと
しても活躍する山田邦喜=Assimilateを加えてのたった二人でのセッション・
アルバム。こういう編成は、全くつまらないか、えらく面白いかのどちらかだ。
早い話が駄作か傑作しか生まれない。
当然、紹介しているのだから後者である。洋楽奏者からはけして生まれない、
日本人独特の「間」が前衛であるにも関わらず、僕等日本人に分かりやすい音
楽として伝わっているように思う。成冨のヴォーカルやヴォイスもAssimilate
のドラムも本来は前衛を根ざしているはずなのだが、聴いていて「間」が「和」
なのだ。以前、仙波清彦氏(ドラマー/鼓奏者)の和楽のワークショップに参
加したとき、日本の伝統音楽には、世界には希な「音」と「音」の「間」を表
現する独特な感性がある、と教えて頂いた。成冨ミヲリ+Assimilateのこの音
楽には、メロディー・ラインは洋楽の上に成立っていながら、そうした「間」
を感じる。一瞬のなにも聞えない瞬間とその間隔の揺らぎが心地よい。たった
二人の演奏が、単色の水墨画のようであり、それは静と動をシンプルに表現す
る。余計なものは何もない。かわりに、ごまかしもきかない。
僕は、成冨ミヲリ+Assimilateの音楽をあえて「隙間の音楽」と呼びたい。

成冨ミヲリ+Assimilate のライヴを実施します。

3月12日(土)ライヴ・フルーツ・ポリッシュ「プログレ・ナイト3」
チャージ2000円+1ドリンクオーダー(500円より)
場所:あさがやドラム
URL:http://asagaya-drum.com
18:30開場 19:00開演
出演:弦声竹鍵(げんせいちくけん)=JUJUの尺八シンフォニックバンド
   成冨ミヲリ+Assimilate
   エルガプロジェクト

成冨ミヲリ+Assimilate『Oncoming Wind』のご購入は以下にて。
http://www.musicterm.jp/
試聴できます。