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 ◆プロ・ライター、また多方面で活躍されている野田誠司氏のコーナー◆
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        『The Beatles Tribute』JIM HORN

 以前、難波弘之さん(野獣王国、センス・オブ・ワンダー)がサックスの音
は、下品な感じがして嫌いだと仰っていた。日本の歌謡曲の中で聴く範囲では、
僕もそんな感じがして、20代までは好きではなかった。が、30代、40代
と年齢を重ねるに連れて、ジャズも理解できるようになり、サックスの良さが
分かってきたような気がする。ロック、ポップスの中でだと、脇役扱いされて
しまいがちだが、欧米にはポピュラー・ミュージックの世界で活躍すぐれたサ
ックス・プレイヤーがたくさんいる。今回紹介するのは、その中でも60年代
から、数え切れないほど有名なアーティストのアルバムやライヴでサポートし
てきたサックス・プレイヤー:ジム・ホーンのアルバムである。

ジム・ホーン(JIM HORN )の名前は、ロック、ポップスのアルバムのクレジッ
トを見ると、あれもこれもという具合に出てくる。それだけ、ミュージシャン
の信望の深いプレイヤーなのだが、日本での認識度はかなり薄い。それは、リ
ーダー・アルバムが極端に少なかったせいもあるだろう。先日、このアルバム
の日本国内盤をリリースした四方さんという方と会ってお話を色々と伺った。
四方さんは、ナッシュビル在住で、米国の埋もれた名盤などを日本へ紹介、販
売されており、米国のミュージシャンとの交流も深い。本作の国内盤リリース
の際、日本での認識度の薄さもあって、ジム・ホーンの友人達にこのアルバム
を推薦してもらい、しかも映像でそれを収録するという手の込んだオマケを付
けた。日本盤に限り、ジム・ホーンの素敵な友人達がこのアルバムとジム・ホ
ーンについて語ってくれている。約10分のインタヴューに登場するのは、故
ジョージ・ハリソン、リンゴ・スター、エリック・クラプトン、ジェフ・リン
といった旧友達。ジョージ・ハリソンは亡くなる少し前のアルバム制作に入る
直前の映像で、やせ細ってしまった容姿が痛々しいが優しい人柄をうかがわせ
る。(CDROMのインタビューは日本語字幕が入っています)

ジム・ホーンの演奏は、ローリング・ストーンズ、エルトン・ジョン、フラン
ク・シナトラ、ジョー・コッカー、レオン・ラッセル、ラリー・カールトン、
U2といった一流所の多くのアルバムで聴くことができる。それだけ信頼され
た演奏者のリーダー・アルバムである本作は、ビートルズのトリビュート・ア
ルバムだ。耳に馴染んだビートルズのメロディをサックスで、しかもビートル
ズ・メンバーの推薦を頂いての演奏だ。

本作は、ジム・ホーンのホームページのみで販売されていたものを四方氏がジ
ムにお願いして日本国内盤リリースのOKを頂き、おまけに前掲の素敵なCD
ROMを付けることになったという経緯がある。「コレクターズ」誌で大きく
紹介されたものの、リリースすら知らなかった方が多いのではないかと思う。
発売されてからしばらく経っているが、在庫がまだ少しあるそうなので、四方
さんの協力で僕の方で取り扱うことにさせて頂いた。
ご希望あれば shop@rockjazz.com へメールください。
11月中旬くらいまでには、販売の準備ができると思います。

『The Beatles Tribute』JIM HORN SHIKATA RECORDS \3000
収録曲:
YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY
LET IT BE
WE CAN WORK IT OUT
SOMETHING
I FEEL FINE
YESTERDAY
AND I LOVE HER
IN MY LIFE
OB-LA-DI-OB-LA-DA
MULL OF KINTYRE
FROM ME TO YOU
DON'T LET ME DOWN
ELEANOR RIGBY
THE BALLAD OF JOHN AND YOKO
インタヴュー(ジョージ・ハリソン、リンゴ・スター、エリック・クラプトン、
ジェフ・リン、ジム・ホーン)CDROM付き

ジム・ホーン ホームページ
http://www.jimhorn.com/