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 ◆プロ・ライター、また多方面で活躍されている野田誠司氏のコーナー◆
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    クリスマス・アルバム

世の中、クリスマス・アルバムというものが巨万とある。文字通り、讃美歌や
トラディッショナルなクリスマス・キャロル集から、アーティストの企画もの
まで様々だ。先日、クリスマス・ライヴの準備買出しで、100円ショップの
ダイソーへ行ったら、クリスマスのCDまであった。100円のクリスマス・
アルバムかぁ〜。さすがに買う気になれなかったが、音楽がつきもののクリス
マス・パーティーには手頃過ぎる価格?

 うちのホームページのトップに隔週でアルバムを3枚づつ紹介しているが、
今回は3枚共クリスマス・アルバムにした。ひとつは、オーソドックスなトニ
ー・ベネットのいかにもスタンダード・ジャズっぽい作りのクリスマス・アル
バム。それに調べるまで知らなかったのだが今年の秋に、ジェスロ・タルのク
リスマス・アルバム、ムーディー・ブルースのクリスマス・アルバムなんてい
うものがリリースされていた。ムーディー・ブルースの盤は、バンドのという
より、メイン・ヴォーカルのジャスティン・ヘイワードのクリスマス・アルバ
ムといった色が濃い。ジェスロ・タルは、「これ、クリスマス・アルバムだよ」
と言われないと分からないほど、普段のジェスロ・タルの新譜のようにバンド
・モードでちゃんと作ってある。クリスマス・キャロルもあるが、大半はオリ
ジナル作品。特にジェスロ・タルのアコースティックな面が強調された内容だ。
プログレ関連と言えば、キース・エマーソンやYESのジョン・アンダーソン
のクリスマス・アルバムも大分昔にリリースされた。プログレばかりか、レゲ
エのクリスマス・アルバムなどもある。挙げればキリがないほど、ほとんどの
ジャンルにクリスマス・アルバムが存在する。

 先日、今年最初のクリスマス・ライヴっぽいイベントを行った。イベンター
さんがBGMに持ってきたCDは、猫の鳴き声をサンプリングしてつなぎ合わ
せて作ったクリスマス・アルバム。いわゆる動物鳴き声ものCDの元祖だそう
で、このアルバム以降、犬の鳴き声など色々と出たそうだ。ミュァー、ミャァ
ー、ニャー、ニャーと騒々しいアルバムだが、聞き慣れるとなんとなく顔が緩
んでくる楽しいアルバム。

 クリスマスをキリスト教行事とする人、恋人同士のロマンチックな日とする
人、家族の楽しみとする人、人それぞれに違っていてもそこにある共通した意
識は、愛と平和の確認だ。先日、自衛隊のイラク派遣がなんとなく決まってし
まった。良いことか、悪いことかは、歴史が後から決めることになるのだろう
が、いつまで経っても争いごとの絶えないこの地球に、宗教や思想、哲学を超
えた共通の「平和」というものを育むことはできないのだろうか?

 堅苦しいことを言うようだが、今年のクリスマスは地球の平和を少しばかり
祈ってみてはいかがだろう?

     野田誠司 ホームページ http://rockjazz.com/noda/