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   URC、喫茶ロック、春一番コンサート、もろもろ・・・ 
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 単行本の原稿書きで、60〜70年代の日本のフォークをこの2週間、洗い
直しのように調べていた。けっこう有名なライターさんでも、リアルタイムで
ない頃の記事になると、当時の社会情勢に対しての間違いも目立つ。誰かが、
間違えて、その情報をそのまま鵜呑みにして、また書いてしまうという悪循環
もあり得る。だから、資料的なことは、良く調べて書かないとまずいなぁ、自
分の判断の部分は、それと分かるように断っておかないとまずいなぁ、と思っ
た。まぁこれは、余談として。。やっぱり60〜70年代の日本のフォーク、
ロックは、本当に面白い。録音の音質などは今現在より大分劣るが、新しいこ
とをやろうとする熱が違う。そうしたリスクを恐れず、レコードとして商品化
したレコード会社も立派だが、当時の文化がそういう原動力を持っていたから
なのだろう。エイベックス・イオが販売権を取得して話題になっている、UR
Cというレーベルがある。60年代末から70年代前半に、すぐれたアーティ
ストの盤をリリースしたレコード会社だ。今でいうインディー・レーベルだっ
たが、大きくブレイクした。わずか1〜2年で、その後の日本のフォーク、ロ
ックを支える人材を産み落としている。はっぴいえんど、高田渡、加川良など、
今の若い人達にも知られるアーティストがこの頃に出てきている。

昨今の「喫茶ロック」ブームは、アマチュアばかりか、プロまで動かし、主催
者違いで(プロとアマでは規模こそ違うが)、イベントがここ2年行われてい
る。そのキーワードが60年代末〜70年代前半なのだ。80年代までは、洋
楽を真似て育ったアーティストが多かった。90年代から徐々に、ルーツを邦
楽に持つ、良くも悪くも洋楽を知らない若いアーティストが増えてきた。が、
悪いとはいえ、自分のルーツとなる邦楽アーティストを深く知ろうとするうち
に必ず、洋楽の60〜70年代にたどり着く。ルーツといっても、まだ30〜
40年昔のことで、一世代前だから、親が聴いていた音楽ということになるの
だろう。71年から続く(80年代は中断)「春一番コンサート」というのが
今年も大阪この五月の連休に開催される。日本のフォーク、ロック系のアーテ
ィストでベテランのプロ、インディーズのアマチュアなどが同じステージに立
つ。高田渡、加川良、シバ、エンドウミチロウ、といったベテランも出演する
。邦楽フォーク、ロック好きの親子は行ってみてはどうか?あるいは行かれた
だろうか? 世代を越えた会話を可能にしてくれるはずだ。
                       
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