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            アル・クーパー
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 どうもピンとこない。リアル・タイムで聴いたアル・クーパーは好きなミュ
ージシャンだった。が、少なくとも、今回の来日や紙ジャケット再発のように
アル・クーパーが騒がれたのは、かつてなかったハズだ。やはり名曲「ジョリ
ー」のカヴァー・ヴァージョンがCMでさんざん流れた効果なのだろうか?キ
リンビールが協賛した来日だからか? もちろん、ボブ・ディランの「ライク
・ア・ローリングストーン」でのオルガンに始まり、ブルース・プロジェクト、
ブラッド・スウェット&ティアーズ、『スーパー・セッション』、『フィルモ
アの奇跡』といったブルース・ロック・アルバム、そして数々のすぐれたソロ
・アルバム等、それなりに日本のロック誌では評価されていたが、レコード売
上げに繋がっていたかどうか・・。実は、セッション・ミュージシャンとして
も、数多くのアルバムに参加している人で、ボブ・ディランのアルバムだけで
も10枚近く参加しているし、ブルースの大御所BBキングのアルバムにも参
加、ザ・バーズ、アリス・クーパー、リタ・クーリッジ、ジミ・ヘンドリック
ス、ジャニス・イアン、アルビン・リー、トレイシー・ネルソン、ニッティ・
グリティ・ダート・バンド、ローリング・ストーンズ、ザ・フーなど、挙げた
らキリがない。そして、レイナード・スキナードの一連のアルバム・プロデュ
ースもアル・クーパーだ。列挙したように、ロック・フィールドだけでなく、
フォーク、ポップス、カントリーのアルバムにも関わったことが、アル・クー
パーのソロ・アルバムを多様な音楽性を包括する内容にしていったのだと思う。
その辺のプログレ・バンドよりも、ずっとコンセプチャチャルな内容のソロ・
アルバムをリリースし続けたのがアル・クーパーなのだ。そんなこともあって、
当時の日本のロック誌ではアル・クーパーをどこか雲の上の奇人、または玄人
受けする存在として扱ってしまい、親しみのあるファン層を育てなかったこと
が、その功績に似合わない知名度で止まってしまっていたのではないかと思う。
今年59歳でやっとちゃんと評価されるのだろうか?ロック・ファンの末端ま
で、その名がちゃんと伝わるだろうか? 先月の来日公演も好評だった。ソニ
ーの再発も紙ジャケットで手頃な価格でリリース。若いロック・ファンによる
再評価を期待したい。

2003.06.04 発売のアル・クーパー再発盤

『スーパー・セッション』 『クーパー・セッション』
『アイ・スタンド・アローン』 『孤独な世界』
『イージー・ダズ・イット』 『紐育市(お前は女さ)』
『早すぎた自叙伝』 『赤心の歌』
『チャンピオンシップ・レスリング』『アルズ・ビッグ・ディール』

各アルバム詳細はソニー・インターナショナルのホームページにあるアーティ
ストのページでAL KOOPER を検索し、チェックしてください。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/index_flash.html

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