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           『ゲロッパ!』
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『ゲロッパ!』オリジナル・サウンドトラック MHCP-42 \2,520
SONY MUSIC DIRECT / LEGACY INTERNATIONAL 8月6日リリース

 「ゲロッパ」とは、ゲロをパッと吐くことじゃない。GET UPを日本語で一番
近い発音表記にしたものだ。ジェームス・ブラウンのヒット曲「セックス・マ
シーン」のコーラスの掛け声としても有名だ。英語の発音で、t の後に母音が
くると、t の音は、日本語の「らりるれろ」に近くなる。たとえば、シティ/
CITY は、「シリー」、ウォーター/ WATER は、「ウォーラー」と発音した方
が通じやすい。それで、GET UP! が「ゲロッパ!」となる。

 本号で紹介するのは、この夏公開される(TVに出過ぎの)井筒和幸監督の
『ゲロッパ!』のサウンド・トラックだ。映画の内容については、西田敏行、
常盤貴子などが出演する痛快コメディということだけお伝えするとして、この
映画で流れる音楽が60〜80年代のソウル・ミュージックで占めていること
に注目したい。昨今の70年代ブームは、ロック、フォーク、ファッションに
終始し、いわゆるブラコン・シーンは、せいぜいDJシーンで再評価されてき
たに過ぎない。それが、全編60〜80年代のブラコンが流れる映画が作られ
たとなると話が違う。60〜80年代に青春時代を送った、だけど今のクラブ
には絶対に足を運ばない中高年のブラコン・ファンの耳(いや目か?)にまで
届くことになる。この映画の選曲が高宮永徹という有名DJであることも、中
高年の世代にはあまり関係ない。それはなんのリミックスも施さず、オリジナ
ルのまま楽曲を使用しているからだ。その点がこの映画の世代を越えた娯楽作
品としての面白さでもある。ジェームス・ブラウン、マーヴィン・ゲイ、テン
プテーションズ、ジョージ・デューク、シェリル・リン等の名曲に交じって、
新進の邦人姉妹デュオ/ソウルヘッドの「GET UP! 」も挿入。映画では本人達
のライヴ・シーンもあるという。この姉妹デュオのサウンド、当然ながら今風
の作りも多々あるが、メロディがあの時代のそれに限りなく近い。おじさん、
おばさん達にもきっと気に入るはず。

なにはともあれ『ゲロッパ!』、この夏、子供は20代、親は40〜50代の
落ち着いた関係の年齢になった親子で観に行くと楽しいのでは?
そしてなによりも、売れ行きに悩む洋楽の復興を切に願う。

『ゲロッパ!』公式ホームページ
http://getup.so-net.ne.jp/

ソウルヘッド公式ホームページ
http://www.soulhead.net/
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/AI/Soulhead/

        コラム筆者のホームページ:http://rockjazz.com/noda/ 
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